放棄耕作地の改善

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「健康と農業と自然 交流と未来を育んでくれる あいがも農法」が、

私の永遠のテーマ__地元の合鴨農家はそう語る

 

 

Location

京都府京北は京都市の北西部に位置します。
「桂川」の源流域で、京都都市部の水はそこから供給されています。
桂川は恵みの水をもたらすだけでなく、資源も都市に運んでいました。
昔から林業を主として栄え、特に1200年前の平安遷都の折り御所造営のための京北から木材が切り出され、それを筏に組み桂川を下して京に運ばれてきた地でもあります。この方法は昭和時代初期まで続いていました。
京北は面積の93%が森林であり、山に囲まれているので、気温も涼しく降水量・積雪量ともに多いという農業に適した環境です。
そのため、京北で作られるお米や野菜は非常に高品質だと言われています。
しかし、近年では、高齢化による農業離れから放棄耕作地が増加し、また、シカ等による獣害の影響から農地に電気柵を設置しなければならない程獣害が酷くなってきており、電気柵を設置することにより、京北町の田園の風景は一変しました。
高齢化と放棄耕作地の増加、シカ等による獣害などの影響から、
自然と調和し、山の恵みを活かした美しい町の風景にも、近年では変化が訪れてきました。

Task & Object

合鴨農法は、合鴨を田植え後の田んぼに放ち、農薬や化学肥料を使用しないでお米を作る農法です。
合鴨を田んぼに放つメリットとしては、稲の養分を奪ってしまう雑草や、稲を脅かす害虫を食べてくれるという点があります。また、合鴨が泳ぐことで田んぼの水が濁り、雑草の抑制に繋がり、結果として稲の根に酸素が届きやすくなります。
本来雑草が生えにくくするためには環境にやさしくない農薬や除草剤を使う場合もありますが、合鴨農法ではその必要がなく、地球に優しい農法だといえます。
そんな合鴨農法もある問題を抱えています
それは、合鴨農法を終えリタイヤした合鴨の肉の処理代が高く、販売販路を見つけるのが難しいところです。
合鴨農法で放たれた合鴨はよく動く分、身が引き締まっているにも関わらず勿体ない、そしてこのまま販売販路決定が難しい状況だと合鴨農法はいずれ廃れる可能性さえあります。

本プロジェクトは短期的な竹林整備を目指すのではなく、筍といった郷土の自然の副産物を収穫するための就農促進もテーマとして取組み、地域で地域の文化や自然を守る


景観保全と産業化の仕組みづくりが目標です。

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